いのちの尊さを学ぶ③ ~「からだとこころを考える」~
- 公開日
- 2025/07/17
- 更新日
- 2025/07/17
雄中ブログ(学校のようす)
3年生も山並航さんを講師として保健講話を実施しました。成長が進む中で、より現実的にいのちや将来、自分自身の生き方について考える、実践的で深い学びの時間となりました。
■授業の様子
思春期の体と心の変化を振り返りながら、「いのちを授(さず)かるとはどういうことか」という視点で授業が進められました。
赤ちゃんの抱っこ体験を行い、実物大の人形を抱きかかえることで、いのちの重さと尊さを改めて実感しました。いのちが生まれてくる背景や、育てる大変さについても理解を深めました。
続いて行われたグループワークでは、「もし今、妊娠したら・させたらどうするか?」というテーマで意見を交わしました。
「産む」と答えた生徒はごくわずかで、大多数は「産まない」との回答でしたが、それぞれの理由を伝え合い、立場を超えて互いに話し合う姿が見られました。
生徒たちは、「いつ、何人子どもを産むか、あるいは産まないかは、自分で決める権利がある」という考えを確認し合い、思いがけない妊娠を防ぐためにできることについても話し合いました。
具体的には「避妊をする」「性的接触をしない」といった選択肢が挙がり、自分の行動に責任を持つ意識が芽生える貴重な機会となりました。
また、自分の体を守るための知識として、過激なダイエットによる健康リスクにも触れられました。
•月経が来なくなる
•骨がもろくなる
•身長が伸びない
•摂食障害のリスクが高まる
などの影響に、生徒たちは驚きとともに、健康的な自己管理の大切さを学びました。
授業の最後には、性暴力やSNS・インターネットの使い方についても再確認。
「自分のからだの主体者として、自分がどう生きたいかを自分で決める」ことの大切さが、繰り返し伝えられました。
■生徒の様子・声
•「妊娠についてちゃんと考えたのは初めてだった」
•「自分で決めていいっていう言葉が安心した」
•「健康的に過ごすことが将来にも関係するんだと思った」
•「どんな意見でも否定されずに話せたのがよかった」
■学びの広がり
いのちを育む責任や将来の選択について、より現実的な視点で深く考えることができました。
生徒たちは自分の考えを言葉にし、他者の意見を受け止めながら、「自分の体と心をどう守り、どう生きたいか」を真剣に見つめ直す時間を過ごしました。
これからも、生徒一人ひとりが自分らしい生き方を大切にしながら、いのちと向き合う姿勢を育んでいくことを期待しています。