言葉の世界を広げる ~『俳句の可能性』~
- 公開日
- 2025/07/24
- 更新日
- 2025/07/24
雄中ブログ(学校のようす)
中学3年生の国語では、「俳句の可能性」をテーマにした学習が行われました。
授業では、俳人・中多喜代子さんの作品を通して、俳句における多様な表現方法や、言葉の持つ奥深さについて学びました。
■授業の様子
授業では、まず黒板に掲示された「俳句ならではの語句」についての解説からスタートしました。
•【季語】春・夏・秋・冬・正月など、季節を表す言葉
•【有季定型】季語を用いて五・七・五で表現する俳句の基本形式
•【歳時記】季語を集めた参考書
•【切れ字】「や」「かな」「けり」など、句の切れ目に用いられる言葉
•【自由律俳句】音数にとらわれない自由な形式
•【無季俳句】季語を用いない俳句
これらの語句を教科書や資料から調べ、それぞれの意味を整理しながら理解を深めていきました。
生徒たちは、俳句のルールや型だけでなく、「自由に表現できる部分」や「型を破ってこそ見える魅力」にも注目し、自分の言葉での表現の可能性を感じ取っていました。
■生徒の様子・声
教室では、真剣な表情でタブレット、教科書を使って調べる生徒たちの姿が見られました。調べたことをノートにまとめながら、友達と意見交換をする様子も活発でした。
•「俳句ってもっと決まりが厳しいものだと思っていたけど、自由律俳句を知って驚いた」
•「切れ字を使うと、言葉にリズムや余韻が出るのが面白かった」
•「歳時記を調べながら、自分でも俳句を作ってみたくなった」
短い言葉の中に感情や情景を込めることの難しさと楽しさを実感している様子が印象的でした。
■学びの広がり
この授業を通じて、生徒たちは「俳句は型にはまった文学」というイメージから、「自由に思いを表現できる詩の一種」という認識へと広がりを見せました。
また、言葉の選び方一つで印象が大きく変わることや、文化的背景を意識しながら作品を味わう感性も養われました。今後、自分自身で俳句を作る活動へとつながっていくことでしょう。