「人と人が分かり合う」ってどういうこと?~道徳の授業より~
- 公開日
- 2025/07/10
- 更新日
- 2025/07/10
雄中ブログ(学校のようす)
中学1年生の道徳の授業では、『「人と人が分かり合うために大切なことは何か」』をテーマに考えました。
■AとBのケーキ、あなたならどちらを選ぶ?
授業の導入では、ある2つのケーキの話を題材に考えました。
Aのケーキ:「おいしい」とみんなが言っているケーキ
Bのケーキ:まだ誰も食べていないケーキ。でも、新しい可能性があるかも
生徒たちは、『「安心感」と「挑戦する気持ち」』の間で揺れ動きながらも、それぞれの選択に込められた価値を考えました。
Aでは「多くの人が美味しいというと安心できる」
Bでは「100人の1人目になる勇気も大事」
そんな声が教室から上がりました。
■「半々の結果」から考えられること
①多様な価値観が教室に存在している
一人ひとりが異なる視点で物事をとらえており、**「正解は一つではない」**ということを実感できる構図です。
生徒たちは「安心・共感」を重視するA派と、「挑戦・可能性」を重視するB派に分かれ、それぞれが自分の選択に理由を持っていました。
②分かり合うとは、違いを認めることから始まる
「Aがいい」「Bがいい」と分かれたからこそ、「なぜその選択をしたのか?」を聞き合うことで、相手の価値観を知るきっかけになります。
このような対話を通じて、『「共感=同意すること」ではなく、「理解しようとすること」』であるという本質に気づけます。
③教室は「社会の縮図」である
社会にも、挑戦する人、安全を重視する人、未知にワクワクする人、皆と一緒が落ち着く人がいます。
生徒の選択が二分されたということは、クラスの中に既に社会的な多様性が存在しているという証拠です。
■授業を通しての学び
今回の道徳では、「共感すること」「想像すること」「偏見を持たないこと」の大切さに気づいた生徒が多く見られました。
自分と違う考えや生き方に触れたとき、
「なぜそう思うのか?」「この人の背景には何があるのか?」と考えることが、
「分かり合う」ための第一歩です。