いのちの尊さを学ぶ① ~「からだとこころを考える」~
- 公開日
- 2025/07/11
- 更新日
- 2025/07/15
雄中ブログ(学校のようす)
1年生の道徳授業の一環として、雄武町役場より助産師・山並航さんを講師にお迎えし、「いのちの尊さ」をテーマにした保健講話を実施しました。いのちのはじまりから、いのちをつなぐ意味、そして思春期における心と体、さらにはジェンダーや性についても学ぶ貴重な時間となりました。
■授業の様子
いのちのはじまりを知る
講話は、0.1mmの受精卵からはじまる人の成長過程を学ぶところからスタートしました。胎内での赤ちゃんの成長やへその緒の役割など、写真を交えて丁寧に説明され、生徒たちは目を輝かせながら聞き入っていました。
赤ちゃんを抱く体験
次に、生徒たちは重さ3,000g、身長50cmの赤ちゃん人形を抱く体験をしました。「思ったより重い」「抱き方に気をつかう」といった声もあり、いのちの重さとその尊さを身体で感じる貴重な体験となりました。
山並さんからは「いのちの誕生日は、一生のうちで最も危険で、最も幸せな日です」と語られ、生徒たちに深い印象を残しました。
いのちはつながっている
いのちのつながりについても、10代さかのぼると1,024人、20代で100万人以上の先祖がいるという話に、生徒たちは驚きの声をあげていました。「もしかすると誰かとどこかでつながっているかもしれない」という言葉に、いのちの広がりとつながりを実感したようでした。
ジェンダーバイアスを考える
後半では、思春期の心と体の変化に加え、ジェンダーバイアスについて考える時間が設けられました。
「男の子だから〇〇」「女の子だから〇〇」という無意識の思い込みについて、グループで話し合うワークショップが行われました。職業、性格、育児、遊びなどさまざまな観点から活発な意見交換が行われ、お互いの考えを尊重し合う姿が印象的でした。
「自分らしさ」といのちを守るために
「自分が好きなものを選んでいい」「相手も好きなものを選んでいい」――そんなメッセージを通して、自分らしさを大切にする意識も育まれました。
最後に、性暴力についての知識やSNSの使い方についても話がありました。「イヤだと感じたら、それは性暴力。イヤと言っていい、逃げてもいい、相談していい」という言葉は、生徒たちの心にしっかりと刻まれた様子でした。
■生徒の様子・声
•「いのちの重さを体感できて、赤ちゃんのことを大切に思えた」
•「『男のくせに』などの言葉を使わないようにしたいと思った」
•「SNSのこと、自分ももっと気をつけなきゃと感じた」
■学びの広がり
今回の講話を通じて、生徒たちは「いのちの重み」「いのちのつながり」、そして「人と違うことの大切さ」を実感することができました。
グループでの話し合いでは、それぞれが自分の考えを素直に伝え、他者の意見を受け止めようとする姿勢が見られました。授業を終えた後も、「家でも話してみたい」「これからの生活で意識したい」といった前向きな感想が多く聞かれました。
自分自身とまわりの人を大切にする心が、これからの学校生活、そして人生においても大切な力になることを願っています。